クライアント企業へのファイル送信はどうなる?PPAP全面禁止の波

フリーランスがクライアント企業とのファイルのやり取りで欠かせない添付ファイル。

暗号化付きのZipファイルをメールに添付し、別メールでパスワードを送る、というPPAPがルールになっている場合も多いと思います。

PPAP:Password付きzipファイルを送ります、Passwordを送ります、An号化(暗号化)Protocol(プロトコル)

あの有名な曲から名付けられたそうです。

平井デジタル改革担当大臣が2020年11月17日に、中央省庁でPPAPを廃止する方針であることを発表していて、クラウド会計サービスを提供するfreeeでは、この発表があった翌日、12月から廃止することを発表していた そうです。早い!

そして今回、日立がPPAP全面禁止、というニュース。

●日経クロステック:日立がPPAP全面禁止へ、「秘文」の添付ファイル自動暗号化ツールも既に販売終了
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05086/?n_cid=nbpnxt_twbn

ツールやシステムを提供していたサイドの大手が動いたことで、一気に全面禁止が広がりそうです。

PPAP、ほんと面倒ですよね。メールの数が倍になるし。

私は個人的に、双方でGoogle Driveなどのクラウドストレージを共有しておいて、そこにファイルをアップロードする、というのがラク(メールボックスが重くならないし、ファイルを一箇所で管理できるし、パスワードはいらないし)だし、セキュリティ上もいいと思っていますが、大手企業はそういうサービスへのアクセス制限がかかっていたりするんですよね。そして、単発の場合はストレージ共有もできないし。

メールという単一のコミュニケーションツールだけを使っている限り、万能策はなさそうな気がしますが、今後の動向をウォッチしたいと思います。

ドロップアウトからスピンアウトに変える

フリーランスとして働く方々のうち、およそ7割は会社をやめて独立したのだそうです(『小規模企業白書』)。

そして、7~8割は、人脈で仕事を獲得しているそうです(『フリーランス協会』)。

私はどちらにも当てはまる典型的なフリーランス 笑。

ただ、フリーランスになった理由は少々特殊です。

自分の仕事のスタイルとか、自由な働き方、といったことではなく、人生で初めて飼い始めた犬が病気がちで、家を長時間空けられなくなったから。

私の人生を大きく変えたワンコ。結婚後も、我が家にはいつもワンコがいます♪

幸い、当時所属していた小さな制作会社では、外部の出版社や編集者さんとお仕事をする機会が多く、退社後もすぐにお仕事をご紹介いただけました。

いただくお仕事をコツコツこなして18年。

一つひとつの案件を丁寧にこなし、新しい制作会社を紹介してもらい、数珠つなぎに。おかげで、お世話になっていた制作会社がなくなったり、担当者さんが変わったりしても、なんとか18年、編集と執筆のお仕事でつないでこられました。

最近はクラウドソーシングが普及していますが、当時は人脈が命。2社ほどネットで見つけた登録会社に応募したこともありますが、実際の案件にはつながりませんでした。

お仕事が絶えなかったのは本当にありがたいことですが、私は大きな組織で働くのが性に合わず、フリーランスである自分を

「組織からドロップアウト(脱落)した人間」

と長らく考えていました。

今思うと、私の「下請け気質」はそこからきたものじゃないかと思います。だから、とにかく便利な人間になろう、と思っていました。

便利な人から、特別な人に。

けれどもここ数年は、能動的に考えるようになりました。

確かに、私は大きな組織が性に合わない 笑。

だったら、私が居心地の良いと思えるフリーランスで勝負をするのだ!

(フリーランスが性に合っている理由=私が持つ素質、については別途)

そしてせっかくなら、フリーランスだからできる仕事や、働き方を、(今までも楽しんでいたけれど、)もっと自分からつかみにいきたい。

ITの分野だけじゃなく、福祉やペット、サッカーの分野でも記事を書いてみたい。

いろんな業界の人から話を聞いて、いろんなボランティアもやって、自分のスキルを地域で生かすこともしたい。

代理店などからお仕事をもらう「下請けマインド」から脱却しようという思いを実際のアクションに変えられたのは、コロナのおかげもありました。

そして2~3年前から考えていた起業も、真剣に考え始めています。

組織が苦手な私に、どんな組織がつくれるだろうか?

令和3年に入り、こちらも加速させたいと思っています。